以上の解説の分量にも現れていますが、自機の性能を決定するのはA・Bの種別ではなく、武装の強化タイプです。
以上が機体総評です。
(容易)B−EX>B−S>A−EX>A−S>B−L>A−L(困難)
普段の自機はB−EXで固定してよいですが、A−S、A−EXは弾避け技術向上のためには大変に有益な機体です。
私がB−Sがもっとも有利として挙げた理由は、パターンの作製やボスの攻撃になれるためにはボム使用数が多いことが必要だからです。
大往生の自機はA・Bの2種類と、ショット・レーザー・エキスパートという3通りの武器の強化タイプを組み合わせて選択します。
ノーマルショットの攻撃範囲が狭く、移動スピードが(Bタイプと比較して)大きいです。
ノーマルショットの攻撃範囲がひろく、移動スピードは遅いです。
ノーマルショットの攻撃範囲が広くなり、かつ弾数が増えるので攻撃力が高くなります。
反面レーザー時の自機の移動スピードが著しく低下し、レーザーの威力も(レーザー強化に比較して)少々低くなります。
ミスをした場合には、ショットパワーは一段階低下するのみですが、レーザーは最弱となります。
ボムの初期装備数は3,最大6発の保持が可能です。
(以下ショット強化は、「S」と表記)
ノーマルショットの攻撃範囲が狭く、かつ威力も落ちます。
反面レーザーの攻撃力が著しく高く、レーザー発射中も自機スピードはさほど低くなりません。
ミスをした場合には、レーザーは一段階低下するのみですが、ショットは最弱となります。
ボムの初期装備数が2,最大4発の保持が可能です。
(以下レーザー強化は「L」と表記)
ショット及びレーザーの双方が強化されます。
ミスをした場合には、ショット・レーザーともに1段階パワーダウンするのみです。
ボムの初期装備数が1,最大2発の保持が可能です。
(以下エキスパート強化は「EX」と表記)
A・Bの最大の差違はノーマルショットの幅ですが、実際のところA−S(Aタイプショット強化の意)とB−Lのショット幅はほぼ同じと考えてよいでしょう。
もっとも強力な機体は何であるか、が最大の関心事項です。
筆者はB−S、もしくはB−EXであると考えます。
Bタイプのショット強化ならば、ノーマルショトの射程がほぼ画面全体となります。
従って、自機がどこにいようと雑魚の出現即破壊が可能となります。
結果として画面内の敵弾の量をへらし、弾避けが容易大変に容易となります。
しかも敵に張り付いてショットを全て命中させるならば、その威力はレーザーに劣るものではありません。
レーザーの威力は落ちますが、代償として極めてボム使用数が多いです。(なんと35発)
道中難所をカバーし、ボスを全てボムを焼き殺すに十分と評価してよいほどボムが多様できる機体です。
ミスをした場合にも、ショットパワーが十分なので道中敵に押されるということがありません。
いわゆる「復活」が容易という点は高評価です。
雑誌「アルカディア」ではB−Sではなく、こちらがもっともクリアが容易とされています。
実際のところ、一周クリア(つまり道中のパターンが組みあがると)ができるころにはこの機体がもっとも使いやすいと感じるようになるでしょう。
本作ではショット強化とレーザー強化でのレーザー威力の差違が著しいです。
難い敵の多い終盤面ではレーザーが命綱となるのですが、ショット強化の場合は攻撃力の低さ故に敵破壊が遅れてしまいます。
結果として無駄にボムを撃つことが必要な場面が多いです。
時間にすればわずかなものですが、その遅れをカバーするにはかなりの弾避け技術が要求されるでしょう。
(逆に言うならば、割り切ってボムを撃ってしまうとS強化でもさほど避けは必要ありません。)
3面ボスの第一形態に差違が明かですが、S強化ではボスの破壊に手間取って不可避的に厳しい攻撃を招くことになり、ボムの仕様やむなきに至ります。
レーザー発射時も自機スピードが低下しないという点は、実は最大の有利な点といえるかもしれません。
対してレーザー強化ならば確実に厳しい攻撃の前に破壊が可能で、無駄ボムの必要はなくなるのです。
高速弾の多い本作では、S強化の場合レーザーのままでは避けられないという攻撃も多数存在します。
S強化の場合は、レーザーを撃ちやめてショットに戻す、ということがボス戦の弾避けで必須です。
ミス後にショット、レーザーともに一段階しかパワーダウンしないのも極めて有利な点です。
ミス後の復活に際して、レーザー威力の低さから敵破壊が遅れてボム、という必要がないからです。
「復活」で悩む、ということは全くないと評価できます。
ボム使用可能数はS強化と比してはるかに少ないですが、それを補ってあまりある機体性能を誇ります。
逆にL強化は大変に困難な道のりです。
レーザーの恩恵を受けることはEX強化の場合と同じです。
しかしショット幅が狭く、道中では苦戦を強いられることでしょう。
5面の蜂の巣地帯が地獄のようです。
最大の難点は、ミス後にショットパワーが最弱となるという点にあります。
道中や前ステージのボス戦でミスをしている場合など、最弱のショットパワーでは雑魚の破壊すらままなりません。
レーザー威力は高いですが、3面以降の多量の雑魚を幅の狭いレーザーのみで戦うのは恐ろしく困難です。
ボム以外に道はない、と評価してよいかも知れません。
レーザーが最弱でもそれなりの威力を持つことに対し、ショットが最弱の場合はほとんど使い物になりません。
「復活」の困難さこそはL強化の最大の弱点です。
レーザー強化の恩恵を受けつつ、かつボム使用可能数はEX強化の場合の2倍であるので極めて高い(もしくは最大の)潜在能力を誇る機体であると評価できます。
しかしそれを使いこなすには、高度なプレーヤーの能力が要求される機体です。
本作に於いては総計6種類の機体を選択可能となるわけですが、それらは全て全く違う機体と感じられるほどに性能が異なります。
全機体において一周クリアを目指すというのも、大変に面白い目標ではないでしょうか。
2周目に歯が立ちそうになく、スコアもどうでもいいという私はこれを目標に遊んでおりました。
ストライカーズシリーズのように、機体格差が大変におもいしろいですね。
この点は私の「大往生」の評価を高めている主因です。
私個人の評価としては、一周クリアが楽な順に並べるとこのようになります。
ショット幅がある程度狭いために、積極的に敵を討ちに行くことが必要となる(いわゆる切り返し)からです。
5面などでは、周囲の弾の海にまっしぐらに突進して画面反対の敵を討ちに行く、という行為の連続です。
強大な5面ボスであっても、到着時に残機が1機でもあれば、事実上弾避け無しのボム連打のみでクリアが可能となる点も見逃せません。
レーザー性能の低さから、「ボム使用能力」が嫌でも鍛えられるという点は大きいです。