Stage1、Boss


ステージ最後には、大型の敵機が存在する場合がシューティングでは往々にみられます。

ゲームによって、上記の二つの場合がありるでしょう。
筆者はこのどちらの優劣を論じる意図も持ちません。
ただ確実にいえることは、その双方でパターン化と反復練習が凡てであるということです。
その意味において、道中と何ら変わるところはないです。

本作Shooting Game(仮)は前者に属し、ボスはかなり強大なものが控えております。
道中はパターンで安定するので少々緊張の弛緩が許され、ボス戦では高度な集中が必要です。
メリハリの効いた、素晴らしい設計ですね。
多数の攻撃パターンは、裏を返せばパターン化を自発的に意識させる側面を持つことを意味します。
ある意味では、プレーヤーにとって極めて親切な仕様であると評価してよいでしょう。
高度に頭脳を駆使して試行錯誤を連続し、その上で瞬間の見切りにかける。
冷静さの中に、一瞬にかける情熱。
ある意味シューティングのもうひとつの面白さだと筆者は感じます。




左から順に、図1,2,3,4とします。

このボスは4種類の攻撃パターンを持ち、それを以下の順に繰り返します。
なおボス戦中は常にUターン雑魚が現れ、自機狙い弾を単発的に放ちます。

  1. 両端からの自機狙い弾4発×4(図1)
  2. 7ウェイ弾×4(図2)
  3. 青弾ばら撒き(図3)
  4. 砲頭を回転させて全方位に赤弾連射(図4)
  5. 最初に戻る
また繰り返しますが、このような一覧表を作るにはまず敵の攻撃に名を与えることが必要です。
そして名前の後に一覧表を作成することで、パターン化が容易となるのです。


以下、各攻撃パターンについて具体的に検討を加えます。



  • 両端からの自機狙い弾4発×4
    自機狙い弾なので、基本的に動きつづけていれば安全です。
    ただ、ボスに撃ちこむ必要があるために逃げ回っていることもできません。
    さらに自機狙い弾は4連発なので、発射中にむやみに移動すると弾隗が大きく拡散してしまいます。
    左図では、「a」と「b」の間に見られる弾隗は拡散してしまっている例です。
    対して、現在の自機の位置に向かってきている敵弾はきれいに4発が並んでいるのがわかります。
    これは敵弾発射中も、自機がしっかり停止していたからです。

    ひとつのパターンとして、左図のような方法があります。
    ボス左下(左図の「a」の位置)で敵弾を引き付けつつ撃ちこみ、まとめて左に避けます。
    恐ろしいかもしれませんが、敵弾4発が発射され終わるまで動くことは許されません。
    (高速移動での敵弾をやり過ごし、限界まで敵弾の圧力に耐久はともに必要です。)
    今度は左下(左図の「a」の位置)で敵弾を引き付けつつ撃ちこみ、右へ避けます。
    これを繰り返す、すなわち「a」、「b」と往復すればよいでしょう。



  • 7ウェイ弾×4
    ボスに撃ちこむ必要があるので、左に撃たせて右へという避け方は効率が悪いです。
    (道中における5ウェイ中型機×6地帯のパターンを参照のこと)
    さらに7ウェイ弾は発射角度が広いので、自機の移動速度が速くないためまとめて避けるのは困難です。
    ここではあまり大きく動かず、敵弾が近づいたら少し横に避ける、という堅実な避け方がよいでしょう。

    ただしボス戦中はUターン雑魚が常に自機狙い弾を撃ってくるので一箇所にとどまっているのは不可能です。
    (もっとも、ワイドショットを撃ちっぱなしならUターン雑魚をある程度撃墜でき、自機狙い弾も減る)
    この自機狙い弾を無効化するためにも、自機は少しずつ横移動を続けることが必要です。
    したがって、微妙な横移動を続けながら7ウェイ弾を避ける、というパターンを採用することとなります。
    この攻撃パターン中のみならず、ボス戦全てを通して意識する必要があるでしょう。


  • 青弾ばら撒き
    この攻撃は、ボス真下で撃ちこみながら、避けるしかありません。
    敵弾は自機を狙っていないので、無駄に動く必要はありません。
    この場合の弾除けのコツです。
    じっくりと静止して、敵弾をよく見てください。
    そして敵弾の弾道を予測し、被弾が予想される場合のみ弾道上から自機をずらします。

    移動する場合には、移動経路、移動先の座標の弾道を予測することが必要です。
    つまり大きく動く場合には、極めて広範な範囲の弾道を把握することが必要であり、それは極めて困難なのです。
    近距離移動なら、自機周辺の弾道さえ把握していればよいですね。

    弾除けの基礎にあるのは、この弾道の予測でという行為です。
    シューティングがうまい人は、反射神経が優れているのではありません。
    事前に弾道を把握しているからこそ、弾除けは可能となるのです。
    反応速度を上昇させることは困難ですが、弾道予測能力は訓練で大いに高めることが可能です。
    この弾道の予測もシューティングで最も重要な原則のひとつです。

    直前の発言に反することを述べますが、実はこの青弾は自機狙いです。
    極めて狙いが甘いために、無規則なばら撒き弾と感じられるのでした。(左は証拠写真)
    青弾が自機のある画面右上方向に集中し、画面中央下にはまったく存在していないことが見て取れるでしょう。

    この場合には大道芸的ですが、左図のような避け方が可能です。
    緑線のように、敵弾発射口を円を描くように回れば見事に全弾やり過ごすことができます。
    (もちろん、Uターン雑魚が存在するのでここではあまり実益はない)
    自機狙いという法則性から、このウソのような避け方が可能となるのです。

    円を描くのはいささか現実味を欠きますが、左図の赤線の動きは極めて実用性が高いものです。
    左上から始まって、敵弾を引き付けながら右下まで移動します。
    完全に敵弾の外に出ることができ、かつ右下到達までにその攻撃が終わっているという寸法です。
    攻撃時間が長い場合は終わらないことも多いですが、それまで時間を稼げるのは大変に大きな利点です。
    右下についてから避け始めればいいので、その分被弾の可能性は減少します。

    この赤線の動きは、定石と断言してよい重要なものです。



  • 砲頭を回転させて全方位に赤弾連射

    名称の通り、砲台が回転しながら赤弾を連射する攻撃です。
    結果として、円を描くかのように弾が飛んでくるのが見られるでしょう。

    これも赤弾を見て避ける以外の選択肢はありません。
    ここでは原則に忠実に、敵弾をじっくりとみて弾道を予測し、最小移動でやり過ごしましょう。

    この際に考慮すべきは、自機付近に飛来する数発のみで十分です。
    (左図では緑丸で囲まれた3つ程度)
    自機と関係のない方向に存在する弾は、全てただの飾りにすぎません。
    いわゆる弾幕シューティングの膨大な弾量であっても事情はまったく同じです。


    以上、具体的なボス攻撃パターンの考察でした。

    この二つは極めて重要な要請ですので、常に意識することが大切です。
    この先何度も繰り返しますので、そのたびにご確認ください。



    以上です。

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