Stage6、道中(1)


最終面となりましたが、難度としては5面と大差無いように感じられます。
是非ともワンコインクリアを達成して頂きたいところですし、ここまでこられた方ならば十分に可能なはずです。

このステージでは、敵弾誘導等の処理を行うことは当然の前提となっているようです。
むしろ、その上でのアドリブ避け能力が問われる場面が多いです。
ただ、決して要求の水準は高すぎることはありません。
無論、「アドリブ避け」には運動能力という側面が存在することは否定できません。
しかしながら、それ以上に弾道の把握や敵弾誘導などの基本を踏まえた上での合理的行動という側面が重要です。
それ故に、アドリブ避け能力は、合理的なパターン化とその実践という過程を通し習得されて行く性質のものです。

例えば、「囲碁」はどうでしょう。
臨機応変の対応が要求されるはずですが、「臨機応変」とは現状の譜面を「定石」と照らし合わせることで最も合理的な選択肢をとることであるはずです。
シューティングの場合も、これと同じことではないでしょうか。
すなわち、「定石」に相当するのがこれまでのさまざまな場面での具体的な「パターン」なのです。
(筆者は囲碁はほぼ無知なので、比喩が適切でなかったら申し訳ありません)
となると知識は多いほど有利なわけですから、運動能力に恵まれない一般人でも問題ないですよね。
筆者が主張したいのは、この単純な事実です。
アドリブ避けはいきなり習得できるものではありません。
しかし、個人で楽しむに必要な程度なら、時間をかければ絶対に身につけることができるのです。



久しぶりに、赤中型機の登場です。
とりあえずこの場面は、赤中型機×7地帯と命名しましょう。
それでは、開始早々ですがクイズです。
この場面は、如何に対応するべきですか?
赤中型機は、一定時間ごとに自機狙いの連射弾を発射するという事実のみを資料として答えてください。


(答え)
あらかじめ画面端付近で待機し、そちらに弾を打たせてから逆方向に逃げる。
逆側でも同じことを繰り返す。
以上、解答は背景と同色ですので反転させて読んでください。
それでは、下の図で具体的パターンを検討してみましょう。

(上の4図において、赤線は敵弾の弾道、緑線は自機の移動方向を表す)
ここまで弾が多くなってくると「完全に引き付けてから移動」、という原則を貫く余裕がありません
(むしろ全速でかけまわっていたほうが安全でしょう)
何機目を壊してから移動、と完全にパターン化することも難しいです。
敵弾はまとめて大きく避けることが原則ですが、この場合には連射弾の内部をくぐらざるをえない状況も発生します。

しかしながら、敵弾を引き付けて反対に逃げるという原則を守らなくては、全く弾除けが不可能となることは間違いありません。
原則を守った上でのアドリブ避けが要求されるとは、上のような状況のことを意味しております。
ですから、完全に安定させるのはなかなか難しい場面です。
最初のうちは、少しでもダメージを減らす、という方針で臨まれるとよいでしょう。

最後に、クイズです。
ここでは意図的に触れませんでしたが、上図のパターンにはもう一つ必然性があります。
ヒントは、自機のY座標ですので、必ず考えてから解答ください。

(答え)
自機はある程度中型機に接近させる必要がある。
接近攻撃で大ダメージを与えるため、そして画面上なら中型機の連射弾が小さくまとまり避けやすい、という理由である。
以上、解答は背景と同色ですのでマウスでドラックして読んでください。


青弾大型機が並んで3機、それとほぼ同時に画面中央からUターン雑魚が登場します。
その後一呼吸置いて、大量の緑雑魚が飛来します。
よってこの場面は、Uターン雑魚+青弾中型機×3+緑雑魚地帯と命名しましょう。
序盤にはUターン雑魚と大型機が圧倒的弾量を以って迫ります。
そして後半は、大型機が盾になって緑雑魚を撃てず、一方的に攻撃されるという状況に陥りがちです。

この状況を切りぬけるには、速攻破壊以外の選択肢はありません。
ではクイズですが、速攻破壊に必須の手段は何でありましたか?
単純に、知識の確認です。

(答え)、
敵の出現位置をあらかじめ覚え、登場前から待ち受けて攻撃。
画面上に上り、ワイドショットで接近攻撃。
以上、解答は背景と同色で記してありますので反転させて読んでください。
それでは、以下に具体的なパターンの例を検討してみます。

まず、Uターン雑魚を少しでも多く撃ち、かつ大型機にダメージを与えるべく画面上部に待機です。
ちなみにこのときの自機のX座標が画面中央でないことに着目ください。
そしてそのまま、敵弾を避けながら画面一番下までさがります。
今度はここから、敵弾を引き付けつつ左に逃げましょう。

クイズですが、敵弾を引き付けるのは一体何のためでしたか?
理由は二つあるので、それらをともに答えてください。
(答え)、
敵弾の分散を防ぐことで、避けやすくする。
時間を稼ぐ。(特にこの場面では、逃げ回る時間を稼ぎつつ、その間に何と大型機を破壊したい)
以上、解答でした。
この中央図を見れば、左図の待機位置が画面中央でなかった理由がわかるのではないでしょうか。
すなわち、左に逃げる時間を稼ぎたいからに他なりません。
左端に付くころには中央と左の大型機を撃沈でき、無事次の緑雑魚を撃つことができます。
(左図で下に下がる際も時間を稼ぎたいのですが、敵弾が速くその余裕がありません)
また、ここで一つ誤算がありました。
最初の待機位置が右よりであったために、なんと右端の大型機まで沈めることができたのです。
となると左図の待機位置には、中央と右の大型機に打ちこむ、という意味もあったのですね。




後方から、緑雑魚の登場です。
よってこの地点は後方緑雑魚地帯と命名しましょう。

一種息抜きのような地点です。
緊張と弛緩の適度なバランスが素敵ですね。
ただ、次の場面に備えることは忘れないでください。



ミサイル中型機がまず6機登場し、後にUターン雑魚が現れます。
よってこの地帯を、ミサイル中型機×6+Uターン雑魚地帯と命名しましょう。

左図を見ればわかりますが、ミサイル中型機のミサイル連射で自機移動範囲は極めて限定されます。
そこにミサイル中型機去りぎわの全方位弾、そしてUターン雑魚の狙い撃ち弾が絡みます。
こうなると完全に回避は不可能でしょう。
ならば手段は一つ、ミサイル中型機をミサイル発射前に破壊することです。
その手法は先ほどと同じ、覚えていらっしゃいますよね。

  • ミサイル中型機の出現位置にあらかじめ待機
  • 接近してワイドショットを打ちこむ

    下の3図がそのパターンの一例ですので、ご自身で説明してみてください。



    本章では、以下の事項を学びました。

  • アドリブ避けの基礎には、合理性が存在する




    Stage6、道中(2)に続きます。

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