Stage6、Boss


最終ボスです、ここを抜ければ1周は終了。
是非とも、ご自身の力でノーコンティニュークリアを達成し、その充足を獲得なさってください。
通常のACゲームと比較して、決して劣ることのない充実が獲得されるはずです。

最初に巨大要塞が登場します。
それを破壊した後に、ボスは真の姿をあらわすでしょう。
最終局面にふさわしく、パターン確立とアドリブ避けという両要素を要求します。
最後には、プレーヤーが自身の能力で通過するという局面があってこそ、心情的にも熱くなれるというものです。
完全パターンのみでは少々興醒めを憶えるところもありますからね。

Shooting Game(仮)が素晴らしいのは、アドリブを要求するとはいえ、基本的にパターン避けの比率が高いことでしょう。
さらには耐久力性の恩恵で、道中のパターンが確立していれば、最終ボスもかなりのアドリブ避けの失敗が許容されます。
(逆に耐久力性の厳しい点は、大ダメージを受けるととり返しがつかなくなることですね)
要するに、パターン作成という頭脳労働さえこなせば、後はどれだけ下手でも1周クリアは可能な設定なのです。
この点こそ、間口が広いと形容されるべきでしょう。




  • 巨大要塞、第一形態

    左図を資料に、その武装を分析します。

    1. 自機狙い砲台×11、単発の自機狙い弾を放つ、(黄色に囲まれたもの)
    2. 4方向砲台×4、4方向に自機を狙わない青弾を撃つ、(赤色で囲まれた部分)
    3. 連射砲台×2、自機方向に巨大赤弾を連射する、(緑色に囲まれたもの)
    これら全てのパーツを破壊すると、次の攻撃パターンに移行します。

    巨大要塞の武装の中で、最も危険なものは左図を見ればわかりますが、左右の連射砲台です。
    これだけの弾に囲まれてしまうと、もはや手遅れ状態ですね。
    ならば、方針は明確になりました。
    すなわち、連射砲台を最初に破壊してしまえばよいのです。

    左から2つ目の図はそのために、連射砲台出現位置であらかじめ待ち構えている図です。
    ウインドウ上部メニューの「設定」という表示が出現位置の目印となるのを確認しておきましょう。
    なお、このときに中央部で自機がやや画面上に待機している点に注目ください。
    画面一番下だと弾切れが発生してダメージ効率が落ちるからです。
    そして下移動で横からの自機狙い弾をかわしつつ、弾を撃たせる前に連射砲台を破壊です。

    次は、右の連射砲台を撃ちに行きます。
    右から二つ目の図がそれですが、実は筆者はここでいつも意図的にこの赤弾を避けておりません。
    避けられないこともありませんが、その分破壊が遅れてさらに連射赤弾を撃たれる場合もあります。
    そこで1ダメージと引き換えに確定安全状況をつくるべく、右側の連射砲台を破壊してしまうことにしています。

    連射砲台を壊してしまえば、後は右図のように切り返しつつ避けてゆくのみです。
    このときには、黄色丸のような小さな空間を通らざるをえない場面もあるでしょう。
    しかしここは慣れることによって確実に上達します。
    心構えとして大切なのは、悩む暇があったら全速力で移動することです。
    悩んで移動を停止すれば、その分自機周辺の敵弾密度は上昇してしまいます。
    対して全速力での移動を続ければ、敵弾の密度は低いものとなるでしょう。
    悩んでいるよりは、弾を見ずにひたすらV字移動を続けたほうが危険が少ない、と考えてよいかもしれません。


  • 巨大要塞、第二形態

    下記攻撃パターンを順に繰り返します。

    1. 帯状の黒弾、(左図)
    2. 赤弾連射、(中央図)
    3. 全方位青弾、(右図)
    以下に各攻撃パターンを順に検討してみましょう。

  • 帯状の黒弾

    この攻撃では、左図の付近に黒弾の帯が来た時点で、どの隙間を通過するかを決定してしまいます。
    自機付近に迫ってからでは、間に合わなくなるからです。
    (左図の緑の矢印は、おおよそ何処を抜けるかという方針を示したもの)

    そして具体的に何処を通過すべきか、という重要な問題が残ります。
    ここで犯しがちな誤りは、右図の赤線の経路です。
    すなわち、最小移動で敵正面で避けてしまおうと、狭い隙間を通過しようとすることです。
    しかしこれは極めて微妙な操作を要求し、ミスの確立が極めて高く、誤りであると断言して問題ありません。
    (たとえ当たり判定が1ドットであっても、この経路は自殺行為です)
    ここでの正解は、大きく動いても緑線のように間隔の広い経路を選択することです。
    なお、このように微妙な弾除けを要求される場面では、ショットを撃ちやめることも有効です。
    その分画面が見やすくなる効果は大きいです。
    (実際問題、標的は中心部の小さなコアであり、真下での前方集中ショット撃ちこみ以外は無意味に近い)

    シューティングが上手な人は、このように微妙な弾除けがうまいのではありません。
    安全な経路を発見することに長けているのです。
    そしてそれができるのも、視野が広いからですね。
    (実際は、安全な経路を見出す能力が高い人ほど、微妙な弾除けも上手です)
    通過経路の決定に関してですが、実のところはこの攻撃は毎回差ほど変化しません。
    ゆえに、通過する弾の隙間も毎回同じものにパターン化してしまうのがよいです。
    同じ経路なら、キー入力も毎回ほぼ同じですから、かなり安定度をあげることができるでしょう。
    仮に経路まで同じにできなくとも、少なくとも左側で抜けるか右側で抜けるか程度は決定しておくべきです。

  • 赤弾連射

    先の黒弾を抜けた位置の関係上、右から左に移動するパターンになっています。
    (左図、および中央図参照)
    コア正面を通過する際に、忘れず前方集中ショットを撃ちこんでください。
    コアの耐久力は低いですが、撃ちこみの機会が少ないのでその機会を逃すべきではありません。
    ちなみに、連射赤弾の隙間を縫って逆方向に切りり返すなどと考えてはいけません。

    右図は、失敗した場面です。
    直前の黒弾を抜けた時点で、赤弾を右に避けてしまいました。
    このまま前進していればこの攻撃の間は安全ですが、次の全方位青弾を至近距離真横から撃たれて終了します。
    通常のシューティングなら、右図の状況に陥った場面でボムを即座に使用すべきです。

    クイズです。
    ここで切り返してはいけませんが、あえて切り返すとした場合、どのような手段が考えられますか?
    (こたえ)、
    少しでも赤弾の間隔を広める必要があるので、自機を急速に左上に移動して隙間を作ります。
    そこを右下に抜けるというわけで、切り返しと同じ理屈です。
    以上、解答は背景と同色ですので反転させて読んでください。





  • 全方位青弾

    先の連射赤弾を抜けた位置の関係で、左側からスタートします。
    青弾の一発は自機を狙っているようで、静止しているわけには行きませんが、さほど難しい攻撃ではないでしょう。
    次に「帯状の黒弾」攻撃が控えていることを思い出してください。
    そして、黒弾を抜けやすくすべく、この攻撃は右側で避け終わるようにしましょう。
    あらかじめパターン化した黒弾を抜ける経路上に移動しておくのです。


    少々の脱線です。
    本巨大要塞の「帯状の黒弾」の解説において、シューティングが上手な人の事例を挙げました。
    この点ばかりは、紙面のみでは実感を持つことができないでしょう。
    そこで是非とも実物をご覧になることをお勧めします。
    すなわち、実際にゲームセンターにご足労願えれば、ということです。
    (「TAITO」、「セガ」直営店等の大店舗に週末ゆけば、恐らくある程度の人はプレイしていることでしょう)

    ただ、実際に人のプレイを見ていても得るものは少ないでしょう。
    そこで、以下の点に焦点を絞ってみましょう。
    そうすれば、うまい人は決して驚異的な弾除け能力を持っているわけではないことが確認できるでしょう。


    以上の点を確認するには、少々条件が必要です。

    本章では、以下の事項を学びました。

  • 大きく動き、広い隙間を抜ける
  • 上手な人のプレイを見てみる


    以上で6面ボスの一体目、巨大要塞の解説は終了です。




    最終ボスに続きます。

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