Stage6、Boss
最初に巨大要塞が登場します。
Shooting Game(仮)が素晴らしいのは、アドリブを要求するとはいえ、基本的にパターン避けの比率が高いことでしょう。
左図を資料に、その武装を分析します。
巨大要塞の武装の中で、最も危険なものは左図を見ればわかりますが、左右の連射砲台です。
左から2つ目の図はそのために、連射砲台出現位置であらかじめ待ち構えている図です。
次は、右の連射砲台を撃ちに行きます。
連射砲台を壊してしまえば、後は右図のように切り返しつつ避けてゆくのみです。
下記攻撃パターンを順に繰り返します。
この攻撃では、左図の付近に黒弾の帯が来た時点で、どの隙間を通過するかを決定してしまいます。
そして具体的に何処を通過すべきか、という重要な問題が残ります。
先の黒弾を抜けた位置の関係上、右から左に移動するパターンになっています。
右図は、失敗した場面です。
先の連射赤弾を抜けた位置の関係で、左側からスタートします。
少々の脱線です。
ただ、実際に人のプレイを見ていても得るものは少ないでしょう。
本章では、以下の事項を学びました。
最終ボスです、ここを抜ければ1周は終了。
是非とも、ご自身の力でノーコンティニュークリアを達成し、その充足を獲得なさってください。
通常のACゲームと比較して、決して劣ることのない充実が獲得されるはずです。
それを破壊した後に、ボスは真の姿をあらわすでしょう。
最終局面にふさわしく、パターン確立とアドリブ避けという両要素を要求します。
最後には、プレーヤーが自身の能力で通過するという局面があってこそ、心情的にも熱くなれるというものです。
完全パターンのみでは少々興醒めを憶えるところもありますからね。
さらには耐久力性の恩恵で、道中のパターンが確立していれば、最終ボスもかなりのアドリブ避けの失敗が許容されます。
(逆に耐久力性の厳しい点は、大ダメージを受けるととり返しがつかなくなることですね)
要するに、パターン作成という頭脳労働さえこなせば、後はどれだけ下手でも1周クリアは可能な設定なのです。
この点こそ、間口が広いと形容されるべきでしょう。
これら全てのパーツを破壊すると、次の攻撃パターンに移行します。
これだけの弾に囲まれてしまうと、もはや手遅れ状態ですね。
ならば、方針は明確になりました。
すなわち、連射砲台を最初に破壊してしまえばよいのです。
ウインドウ上部メニューの「設定」という表示が出現位置の目印となるのを確認しておきましょう。
なお、このときに中央部で自機がやや画面上に待機している点に注目ください。
画面一番下だと弾切れが発生してダメージ効率が落ちるからです。
そして下移動で横からの自機狙い弾をかわしつつ、弾を撃たせる前に連射砲台を破壊です。
右から二つ目の図がそれですが、実は筆者はここでいつも意図的にこの赤弾を避けておりません。
避けられないこともありませんが、その分破壊が遅れてさらに連射赤弾を撃たれる場合もあります。
そこで1ダメージと引き換えに確定安全状況をつくるべく、右側の連射砲台を破壊してしまうことにしています。
このときには、黄色丸のような小さな空間を通らざるをえない場面もあるでしょう。
しかしここは慣れることによって確実に上達します。
心構えとして大切なのは、悩む暇があったら全速力で移動することです。
悩んで移動を停止すれば、その分自機周辺の敵弾密度は上昇してしまいます。
対して全速力での移動を続ければ、敵弾の密度は低いものとなるでしょう。
悩んでいるよりは、弾を見ずにひたすらV字移動を続けたほうが危険が少ない、と考えてよいかもしれません。
以下に各攻撃パターンを順に検討してみましょう。
自機付近に迫ってからでは、間に合わなくなるからです。
(左図の緑の矢印は、おおよそ何処を抜けるかという方針を示したもの)
ここで犯しがちな誤りは、右図の赤線の経路です。
すなわち、最小移動で敵正面で避けてしまおうと、狭い隙間を通過しようとすることです。
しかしこれは極めて微妙な操作を要求し、ミスの確立が極めて高く、誤りであると断言して問題ありません。
(たとえ当たり判定が1ドットであっても、この経路は自殺行為です)
ここでの正解は、大きく動いても緑線のように間隔の広い経路を選択することです。
なお、このように微妙な弾除けを要求される場面では、ショットを撃ちやめることも有効です。
その分画面が見やすくなる効果は大きいです。
(実際問題、標的は中心部の小さなコアであり、真下での前方集中ショット撃ちこみ以外は無意味に近い)
シューティングが上手な人は、このように微妙な弾除けがうまいのではありません。
通過経路の決定に関してですが、実のところはこの攻撃は毎回差ほど変化しません。
安全な経路を発見することに長けているのです。
そしてそれができるのも、視野が広いからですね。
(実際は、安全な経路を見出す能力が高い人ほど、微妙な弾除けも上手です)
ゆえに、通過する弾の隙間も毎回同じものにパターン化してしまうのがよいです。
同じ経路なら、キー入力も毎回ほぼ同じですから、かなり安定度をあげることができるでしょう。
仮に経路まで同じにできなくとも、少なくとも左側で抜けるか右側で抜けるか程度は決定しておくべきです。
(左図、および中央図参照)
コア正面を通過する際に、忘れず前方集中ショットを撃ちこんでください。
コアの耐久力は低いですが、撃ちこみの機会が少ないのでその機会を逃すべきではありません。
ちなみに、連射赤弾の隙間を縫って逆方向に切りり返すなどと考えてはいけません。
直前の黒弾を抜けた時点で、赤弾を右に避けてしまいました。
このまま前進していればこの攻撃の間は安全ですが、次の全方位青弾を至近距離真横から撃たれて終了します。
通常のシューティングなら、右図の状況に陥った場面でボムを即座に使用すべきです。
クイズです。
ここで切り返してはいけませんが、あえて切り返すとした場合、どのような手段が考えられますか?
(こたえ)、
少しでも赤弾の間隔を広める必要があるので、自機を急速に左上に移動して隙間を作ります。
そこを右下に抜けるというわけで、切り返しと同じ理屈です。
以上、解答は背景と同色ですので反転させて読んでください。
青弾の一発は自機を狙っているようで、静止しているわけには行きませんが、さほど難しい攻撃ではないでしょう。
次に「帯状の黒弾」攻撃が控えていることを思い出してください。
そして、黒弾を抜けやすくすべく、この攻撃は右側で避け終わるようにしましょう。
あらかじめパターン化した黒弾を抜ける経路上に移動しておくのです。
本巨大要塞の「帯状の黒弾」の解説において、シューティングが上手な人の事例を挙げました。
この点ばかりは、紙面のみでは実感を持つことができないでしょう。
そこで是非とも実物をご覧になることをお勧めします。
すなわち、実際にゲームセンターにご足労願えれば、ということです。
(「TAITO」、「セガ」直営店等の大店舗に週末ゆけば、恐らくある程度の人はプレイしていることでしょう)
そこで、以下の点に焦点を絞ってみましょう。
そうすれば、うまい人は決して驚異的な弾除け能力を持っているわけではないことが確認できるでしょう。
すなわち、画面真中でちょろちょろしているのか、画面全体を大きく移動しているか、です。
すなわち、微妙な敵弾の間を抜けているのか、敵弾をまとめて大きく避けているか、です。
必ず後者の方針を採り、わずかでも危険な弾除けは避けているはずです。
敵弾誘導の実例を確認してください。
狭い弾の間を抜けようとした場合、あっさりミスしてはいませんか。
きっと「なぜこんな簡単なもので死ぬのだ?」と感じられるはずですよ。
むしろ、狭い弾除けの必要が生じた時点でボムを撃っていることが多いと思います。
以上の点を確認するには、少々条件が必要です。
怒首領蜂大往生がよいでしょう、比較的新しく、プレーヤーも多く、多くの店舗で見られるからです。
最大の理由は、敵弾が遅く多いので、敵弾誘導を確認しやすい点にあります。
下記に参考にするのに適していると思われる作品の例をあげました。
(シューティングの幾何学的法則性を確認するには、「ケイブ」社の作品が適しています)
(筆者が上手な方のプレイスタイルを悟ったのは、「エスプレイド」最終ボス第一形態(帯状の黒弾類似攻撃)で「大きく避けるべし」という助言を頂いたときでした。)
怒首領蜂、弾速が遅く、かつ弾量が多いので。(本当は同大往生よりもこちらが良いが、いささか古い)
ストライカーズ1945II、ばら撒き弾は誘導で大きく避ける、高速弾は最小移動で、という最適の例。
斑鳩、厳密に3色づつ敵を打つ場面を見れば、パターン化の必要性を体感できるはず。
グラディウス、パターン性は強固であるが基本原則から導かれるというよりも、パズル性格が強固。
雷電、弾が速すぎ、反応速度重視の性格が強い。
斑鳩、上記に反するが、パターン自体はシューティングの原則から導かれるのでなく純粋な暗記物である。
式神の城、式神攻撃が主体で原則論よりも暗記が重要とされる。
マナーという理由もありますが、離れていたほうが視野が広くなり画面全体を把握できるからです。
とりあえず最終面にいける、1周クリアはできる、という水準はあることが望ましいです。
逆にいうならば、うまくない人のプレイをそれと比較してみましょう。
自機は動かさない、細かい弾除けはすると対比が鮮やかになると思います。
(また、上級者の場合は稼ぎパターンを実践している可能性が高いので、こちらも参考にならないです)
以上で6面ボスの一体目、巨大要塞の解説は終了です。
最終ボスに続きます。