文化、スターバックス

9/24
最近は、コーヒーショップが増えてきましたね。
ドトールは昔からありましたが、最近はスターバックスあたりから流行り始めたのでしょうか。
昔自分はスターバックスが大好きでした。
このお店の一号店は御茶ノ水にあります、日本にこれ一店しかなかった頃には、アホみたいに通っていました。
何がうまかったかというと、アイスティーです。
南方産の香料の入った酸味の強い、紫色をしたお茶で、これがおいしくてたまりませんでした。
付け合わせは、シナモンロールです。
これもいまでは流行しているようですね。
自分が通っていた頃というのは、日本でまだシナモンロールなんて物珍しかった時期です。
このころのシナモンロールは、シナモンクリームを塗り込んで堅くまいたパン生地に、シュガークリームをかけただけのものでした。
250円で、すごく巨大で、密度の高い、甘い、いかにもアメリカンな菓子だったのです。
それが今では、変わってしまいました。
悪くいうとジャパナイズされてしまって、柔らかくすかすかなパン生地に、シナモンシュガークリームをかけてあります。
今ちまたで見かけるのは、全てこれですね。
まずいわけでは無いのですが、こんなものシナモンロールではありません。
これと同様にスターバックスのアイスティー、上記の紫色のものはなくなってしまいました。
日本での試験的経営で、アメリカ本国と全く同じものであった頃、スターバックスはいい店でした。
良きアメリカがあった、と申して良いでしょう。
ところが今となってどこでも見かけるようになると、メニューの独自性が失われて日本的になってしまって。
これ以来数年間、自分は年に一回程度しかスターバックスにいっていません。
正直なところ、今となってはアメリカ帝国主義の先兵ぐらいにしか思っていません。
数年前にシアトルで蔵相会議があったとき、焼き討ちにされるスターバックスは印象的でした。
マックと同じく、滅び去れ。
ちなみにですが、コーヒーの味は変わりなくうまいです。
でも自分はコーヒーって、朝自宅で飲むのが一番好きなんですよね。
それと最近は類似の店舗が増えてきて、日本にもコーヒーショップという文化が定着する兆しなのでしょうか。
それとも単なる流行なのでしょうか。
コーヒーショップに行ったら静かにコーヒー飲むこと、携帯をいじらないこと、本を読むこと。
愚者共理解せよ、と心の底から思います。
先日ですが、「コレリ大尉のマンドリン」という映画の試写会に行ってきました。
まあ、誘われたんです。
第二次大戦中のギリシャはケファロニア島が舞台で、イタリア軍のコレリ大尉と島の娘の恋物語。
地中海島嶼部の、島の風土と気候が良く描写されていました。
ムッソリーに処刑後に連合国にイタリアが降伏し、それを受けて降伏した島の占領舞台のイタリア軍を同盟国ドイツ軍がレジスタンスに武器が渡ることを恐れて虐殺した、という歴史がこのケファロニア島にあるそうです。
この映画もクライマックスはドイツ軍による機銃掃射でのイタリア兵処刑シーンなのですが、この話はこの映画で初めて知りました。
結構勉強になることも多い映画でした。
歴史描写は正直なところ、説明不足に簡略化もあって余りよいものではありません。
でもこの映画の主題は歴史ではないですから、と最近の自分はちょっと賢明な味方ができるようになりました。
島民、イタリア兵、ドイツ兵、全員が英語ではなしていることだけは何とかして欲しいものでした。
欠点といえばここだけでしょうか。
地中海島嶼部の風土がわかり(でも冬の気候描写がないですが)、歴史もちょっとわかります。
ハリウッドもたまにはまともな映画つくるね、といって良い映画でしょう。
気が向かれたら劇場に足を運ばれることをお勧めします。


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