文化、源氏物語、千年の恋

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まず、半年ほど前に友人から借りていた「サクラ大戦3」の第5話をなんとか終了させました。
前話を終了させてからの間隔は5ヶ月強。
どうも始めるのに抵抗の大きいゲームです。
しかも、なかなかセーブできないし。
(結局、前日の夜にドリキャスをつけっぱなしで就寝し、翌朝終了)
このゲームって、本当に素晴らしいほど作り込んでありますよね。
ちょっとした花火さんの仕草とか、美しいアニメーションに素晴らしいポリゴン造形。
どれもこれも惚れ込むのですが、どうしてストーリーだけはここまでひどいのでしょう。
ここまで陳腐で安っぽい話だと、嫌悪感を覚える人のほうが多いのではないでしょうか。
本当に、製作された方々の努力が忍ばれるだけに残念な作品です。
(スターシーカーって、サクラ3の1/1000程度の労力しかかかってないだろうに、もっと面白いですなあ)
で、ついで「源氏物語、1000年の恋」という映画を観に行ってきました。
誘われて、お金だしてもらっているもので。
結構面白いですよ。
2時間半とかなり長いのですが、それを全く自分が気にしなかったぐらい。
(もっとも、原作を知らないと面白くないと思います。)
最近妙な本を読んでいた関係で、寝殿造りの構造とか、建築技術とか、いろいろと興味深かったです。
基本的にお笑いが多く盛り込まれた、エンターテイメントとしてもよくできていたのではないかと。
明石の入道、源ノ典侍、六条の御息所は必見かと。
幼いころの紫の上と、玉鬘のおヌードが素敵でした。
この映画の特色は、「源氏物語」を虐げられた女達の怨念をつづったものという視点で再構成しているところです。
紫の上は後半生あからさまに源氏を嫌悪していました。
源氏が朧月夜を抱いたのも、自らの子を帝の子と偽るためと明言しておりました。
原作になかった、老いさらばえた光源氏と頭の中将が登場する点も、この視点に基づく男への意匠返しかと。
よほど人気がないらしくチケットショップでは入場券が投げ売り状態なので、「源氏物語」をご存じの方は是非ご覧になるとよいかと。
唯一残念だったのは「いぬきが逃がしつ。」の台詞がなかったことでしょうか。


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