ビデオゲーム、グランディア2

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車内で見かける人の話です。
誰か本を読んでいる人がいると、一体何を読んでいるのか記になってしまうものです。
隣の席の人の本など、ついついのぞき込みたくなってきますよね。
最近はやはり、「指輪物語」「ハリーポッター」が多いといったところ。
本日見かけた女性は、「ファンタジーを読むこと」なるまさしくファンタジックな題名の書物を開いておりました。
隣の席の男性が,NHKの中国語講座のテキストを開いておりました。
「あなたは何を勉強していますか?」という日本語を中国語に翻訳する例題がのっておりました。
思わず、「にぃー、しゃんま、しゅえしいー」と頭の中で翻訳してしまいました。
第二外国語に中国語を選択したためか、未だに少々覚えております。
ちなみに私の履修した講座では、テキストとして中国の国立外国語学校の作成したものを使用しておりました。
この教科書は大変に例文が素敵ででして、

  • 「私は労働者です。」、「我 是 労働者(うぉー しー ばんごんじー)」
  • 「父は教師です、母は医者です、兄は労働者です、私は学生です。」
    かかる例文の連続です。
    フランス語で「私は労働者です」などとならいませんよね。
    「兄は労働者です。」など、誇らしげですね。
    最近もっとも面白かったこととして、隣の男性が読んでいた、「宅検」のテキストです。
    彼が読んでいたのは、「不動産賃借権の無断譲渡・転貸」の項目でした。
    このページの下の方に、裸の男性がコートをバッと開いている絵が描いてあります。
    「そりゃおまえ、転貸じゃなくて変態だろ。」という台詞が吹き出しに入っていました。
    こんな奇妙な法律の本があるとは、と驚いたものです。
    ちょっとだけグランディア2のお話を。
    ポリゴンで構成される画面なのですが、さほど大したものではないと思っておりました。
    森の中などの複雑な自然の形態を表現するのは、技術的に困難なことなのでしょう。
    最初のうちは森や山が多かったので、このように思いました。
    ところが途中で神殿に着いたとき、この評価が激変です。
    人口建造物のような幾何学的造形に関しては、ポリゴンという表現は大変に適合的なものです。
    大理石の神殿で、磨き上げられた床に写る壁面の模様など、本当に美しい限りです。
    ちょっと見直しました。
    というか、ポリゴンのゲームには自然地形を登場させるべきではないということに気が付いたのです。
    ストーリー面では、異端審問の話が登場しました。
    きっと小学生は、このゲームをやって「異端」という概念に初めて触れるのだろうなと思ったものです。
    子供にとっては勉強にもなるいい場面ではないでしょうか、「ねえお母さん、異端ってなに?」などと。
    もっとも子供はドリキャスなんて持ってないと思いますが。
    悪くない場面でした。
    キャラクターの葛藤や人物の性格心情描写など、大変によく作ってあると思います。
    記になったのは、ストーリー中に多くのものが混じりすぎて首尾一貫性をかく点でしょうか。
    恋愛の話をしていたかと思うと、強制的に魔王復活の話にされたりします。
    この手のRPGのストーリーの価値を低めている要因に気が付きました。
    たいてい善の神、悪の神、という概念がどのゲームにもでてきます。
    問題は、神という人間を超越した価値を、あくまで人間の主観に依存する「善」「悪」という概念でとらえていることです。
    ラブクラフトとダーレスという比較が適切でしょう。
    人間を超越した価値を人間基準に理解するので、ばかばかしくなってくるのですね。
    形而上学的思考の欠如、このように評価するのが妥当でしょうか。
    まあでも今のところ、お話は(馬鹿らしいところもありますが)全体として面白いです。
    それと本日、1999でステルスのデフォルト設定で一周達成。
    ようやく全機体一周できました。


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