宗教、死穢

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ニュースによると、今上陛下は宮の葬儀には参列しないそうでした。
死穢を嫌う、という日本の伝統的宗教観が見事に現れた慣習だと思います。
なんでも王朝時代、禁中で死ぬことができたのは天皇だけだったそうで。
中宮などといえども、死ぬときは里に下がらざるを得ませんでした。
源氏物語の桐壺更衣の話なんて読んでると、その事情がよくのみこめてきます。
生を最重視し、死を禁忌とする、人間の生命観からは至極自然な事ですね。
やはり日本の宗教は、アミニズムや自然崇拝の痕跡が、神道という衣をまといつつも濃厚に残存していると感じられます。


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