文化、アトランティス

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「Shooting Game(仮)」はとても素晴らしく、かつ教材として極めて有益な作品でした。
ストライカーズ1945IIに近いです。
ということで、次回更新はこれを予定。
キャプチャ画像を多用し、シューティング概論文書を考えております。
今のところパターンはほぼ完成ですが、まだ1周クリアは出来ておりません。
ラスボス採集形態あと2センチほどで死にました。
本日の本題は、ディズニーの「アトランティス」の感想です。
「不思議の海のナディア」の盗作と騒がれた作品ですが、果たしていかがであったでしょうか。
私的な感想ですが、アトランティスは「ナディア」よりも「ラピュタ」そっくりかと思いました。
(もっとも、ナディア自体宮崎駿氏がガイナックスに企画を持ち込まれたそうなので、ラピュタとナディアの関係は著しく近い)
私が注目していたのは、ナディアという容器を用いつつも、アトランティスはその中に如何に新たな内容を盛り込むことが出来、創作作品として成り立っているか、という点です。
アトランティス自体は、決してつまらないということはないし、私が見てもそれなりに楽しめる作品でした。
そして本作における内容とは、ずばり「冒険」という要素に尽きるでしょう。
ところが、アトランティスは「アトランティス到達まで」と「アトランティス内部での戦い」と大きく二部に分けられます。
(ラピュタにおける、ラピュタ発見までとムスカとの戦いと同じ)
で、アトランティスはこともあろうに開始30分程度でアトランティスに到達してしまいます。
「ラピュタ」が1時間半ほどかけて神秘性を高めつつ、ラピュタについたのと大違い、恐ろしくテンポよくアトランティス発見です。
事前の宣伝が「失われた大陸」を売りにしていたのに、実際この映画は人間同士の闘争が主体。
あのラピュタでさえ、ラピュタ到達以降が少々格が落ちるのですから、この場合はいうに及びません。
そしてこの闘争に何らかのテーマがあるかというと、単純な勧善懲悪のみ。
つまり、「冒険」という要素がほとんど感じられません。
ディズニー社としては10才以下の子供をターゲットとしてアニメを製作するそうですが、それ故に頭をひねるテーマもなし。
後半部分も映像の迫力以外に見るべき点は少ないです。
ということで、物語的にはいまいちという巻を免れません。
ストーリーがぱっとしない場合、前面に出るのは映像となるのでしょう。
この映像のディテールこそが、らぴゅたを思わせる小細工に満ち溢れていました。
(古代文明、飛行石、巨神兵、ラピュタ城などなど)
そして人物設定(特に主人公)は、ナディアそっくり。
主義主張のない映画で映像(特にディテール)が似てしまうと、一体そこに何が残るのか?
優れた「ラピュタ」という作品をアメリカ文化に置き換えてみました、というのが適正な評価でしょう。
ただ、この映画にもいいところがありました。
終盤ナディア(相当のキャラ)がアトランティス中枢のクリスタル(アトランティス人の心だそうでナディアそのまま)に向かう場面、その演出はナディアもラピュタも超えているかと。
この映画の最大の不満は、あまりにキャラが不細工なこと。
同じビデオに「美女と野獣」などの宣伝が入っているのですが、それと比べて明らかに不細工、リアルとかいう時限を越えて単にへたくそといいたくなるレベルです。
日本アニメのように萌える絵にするのは愚かしいと思いますが、不細工というのも同様に好ましくないと感じました。
「アラジン」とか「美女と野獣」程度の絵で十分なんですが。


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