政治、表現の自由

8/24
最近思いましたこと。
韓国で開催されるユニバーシアードに、北がもめた件です。
北の出場拒否の理由は、韓国でのデモで偉大なる将軍様の顔写真が燃やされたことでした。
当然に北はそれに抗議するわけですが、その理由は二つばかり考えられます。
・北には表現の自由というものが存在しないので、デモ隊が自主的に写真を燃やすという発想がなく、韓国政府が燃やさせていると感じる。
もしくは、表現の自由は人権の中核をなすという理解がないために、デモ隊の行動を規制できると考えている。
当然に、ずっと北だけで暮らしていると「表現の自由」という概念は持たないでしょう。
ただ、あのアナウンサーは別として、ニュース原稿をかく労働党の高級官僚は留学もしているだろうし、表現の自由程度は理解しているのではないかという気もします。
・そしてもうひとつの理由は、表現の自由を理解しつつ、それを規制せよと韓国に無理な圧力をかけている。
この両者のいずれであるのかは、判然としません。
前者は唯の理解不足であり、後者は常識を備えておりますが、外見は同じになるんですよね。
(たぶん北は前者だと思いますが)
ちなみに、直前になって出場を再決定し、ほんの1日2日で650人にも及ぶ選手団を送り込んだところを見ると、最初から出場のつもりで準備を進めていたことは明らかです。
そしてもちろん、韓国政府もそのような北の姿勢を理解したうえで、いつものパフォーマンスとして対応したのでしょう。
口には出しませんがね。
いずれにせよ、ニュースで金正日の写真が燃やされるという報道から我々が理解すべきは、韓国には表現の自由があるという事実に終始します。
しかしこれがなかなか難しいもの。
以前の報道で、アメリカ国内でイラク侵攻に反対した芸能人への反対集会の模様が見られました。
正直に告白しますと、私はそれを見て、1,2秒はやはりアメリカ人は馬鹿だと感じてしまいました。
これとて、報道の真理は、国策に反対する個人を槍玉に挙げるおろかな集会であれ、その開催の自由は保障されている、というアメリカの表現の自由の強固な保障を認識することに終始します。
自分も北朝鮮と同じく理解のない馬鹿だと認識させられた事件でした。


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