政治、単純化

10/31
そろそろ衆議院選挙だそうで。
今朝方、朝食をとりながら政見放送を耳にして思ったこと。
民主党のそれです。
最も印象的であったのは、ありとあらゆる候補者が「官僚政治を打倒し・・・・」とのたまっていること。
彼らは、「官僚」なる実体が存在するとでも思っているのでしょうか。
我等が理性は、複雑な実像捨象して「官僚」と短絡的に把握することを、誠実ではない態度であると教えます。
「右翼」「左翼」「アカ」などという言葉と同じく、視野の狭隘と閉鎖性を示すのみです。
「かかる単純化を行う者は、知的に恵まれなていない。」
私のような犬福でさえこの事実を知っていますし、多くの方が同様に考えられるでしょう。
国民は、総体として賢明です。
他者を批判しておけばよい、という安直な態度は長期的視野にたてば決して有効なものではないはず。
憲法には(15条)、官僚はあくまで「全体の奉仕者」であり、その選定罷免権は国民が有するとされいるはず。
政治が公務員を制御できない、その能力がない、という事実が最大の問題なのではないでしょうか。
上のような単純化の錯誤を犯すような候補者に、その能力があるとは少々考えにくいです。
勿論、官僚批判はあくまで選挙の対策、と考えた上での発言なのでしょう。
(本気で思ったいたならば、それは日本国にとって悲しむべきこと)
しかし、それが選挙上有効な選択肢であると考えているならば、それは現状認識の錯誤であり、国民の侮辱です。
官僚といってもただの人間、一般社会と同じ割合で公正な人とパワーシーカーが混じっているはずです。
そのことが解らない人間に、政治をゆだねられるものか。
(私は解らない人間なので、講堂の前の方にサリン撒くと日本はよくなるよな、と友人と話してました。)
もうちょっと駄目そうなのが、共産党。
何かあると負担を大企業に求める主張ですね。
企業に課した負担は最終的に何処に転化されるのか。
初歩的な経済学の問題だと思うのですが。
こちらにしたところで、「企業」という実体が存在するわけでもなし。
彼らの理念や問題意識は素晴らしいですが、それを実現するために学を深めようとは思わないのでしょうか?
閑話休題。
発売日に「北へ」かいました。
秋葉で、未開封の中古が4800円と定価から2000円引き。
なんと今回は、一人でも観光地まわれるんですよ。
素晴らしいです。


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