政治、又吉イエス

11/10
毎度のことではありますが、選挙の当日のテレビ報道のあり方には少々疑念を抱かされるものです。
我々国民にとって意味があるのは、数ではなく何が行われるかである、なんてことは今更ですね。
(数が終局的には行為を決定するものであれ・・・・)
この様な正論はおいておくとして、端的にいうとつまらない。
何処の局も一緒のことばかり。
自民党・民主党がともに極端に大敗大勝していないこと。
この事実さえ判明すれば、多くの国民にとっては翌日の新聞でことは足りるはずなんですが。
あれは「衆議院選挙」に名を借りた、野球中継に過ぎないと感じるのが大多数の良識的な人々でしょう。
その中で唯一(教育テレビは除外)独創性がありそうだったのは、フジテレビ。
「踊る大選挙戦」などという見出しとともに、よくわからないことをやってました。
製作された方の意図は不明ですが、この表題からは選挙で騒ぐこと、および報道のあり方そのものに対する自虐が感じられる素晴らしさ。
もう少々面白そうな企画を立てた方が、視聴率も上昇して商業的にも成功すると思うのですが。
たとえば、泡沫候補特集。
(ようやく本題です)
全国各地から、泡沫候補を特集。
この際にはユーモアに溢れた人を笑わせるものであることが望ましいです。
パワーポリティックスの観点からではなく、政治思想信条の側面からその候補者が何ゆえに泡沫なのかを解説。
解説は民放頻出の胡散臭い人物の個人的見解ではなく、憲法の教科書を解りやすく述べるのがよし。
勿論その場合には、「主権」の意味から始まって、政治的表現の自由などを重点的にです。
こうすれば、笑いかつ、NHK含めたどの曲の選挙特集よりも教養あふれたものができると思うのですが。
本選挙で、私の最大の関心事項であったのは、次の候補者の動向です。
・東京一区、又吉イエス。(詳細はこちら
正気を疑わせる上に、そのお顔がサタニックに輝いていらっしゃいます。
それを物語るのが、このポスター
「海江田万里(以下諸氏・・・)は腹を切って死ぬべきだ」、です。
最も重要なのは、この様な品位のない発言であれ、それが許容されるという事実です。
すなわち、選挙管理委員会などからの、禁止命令が出ていない、ということですね。
表現の自由が最大限の保障を与えられるのは、それが民主的政治過程そのものであるからです。
(不正な立法などは議会の政治過程を通して修正できますが、表現の自由がゆがめられると議会に民意が反映されなくなる)
しかし上記の「死ぬべき」は、どう考えても「政治的表現」とは思われません。
それなのにどうして保護されるのか。
それは、表現の質理由に規制することは内容の審査につながり、ひいては内容を理由とする制限を導くからです。
すなわち、選挙公報であるという形式のみで保護が与えられるのであり、規制は内容中立的でなくてはならない。
(内容中立規制の具体例が、現行公職選挙法による規制)
いや、やっぱり日本は表現の自由の保障が高いですね。
「又吉イエス」氏のみで、個人的見解皆無で2時間特集は10本ぐらい作れると思うのですが。
彼の主張で最も笑わせてくれたのが、これ。
・国内問題の第一として失業者雇用対策税を新設し、その財源で公共事業を起こして全失業者を雇用する。
公共事業はツルハシ、モッコ、ショベル等使用の人力での作業で可能な限り多人数使用。
・神イエス=又吉光雄が北朝鮮・イラクなどの全問題の交渉役になる。
情報源は、http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/6529/mituo.html


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