政治、世論調査

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NHKの世論調査の結果を見てると、いろいろ分からないことだらけ。
自衛隊派兵反対が過半数を超えるのに、小泉首相の支持率が8ポイント上昇というのはどういうわけか。
小泉政権という巨大な集合のうち、自衛隊派遣はごく小さな部分集合に過ぎないからだという理屈はわかります。
感覚的に、納得がいかないなあと。
(この調査では、自衛隊派遣の賛成反対派ごとに政権支持率の数値がほしいにょ)
自衛隊派兵反対の最大の理由は「危険だから」でしたが、じゃあ安全だったら派兵してもよいのだろうか。
状況の良否で派兵の是非が判断されるというのは、その判断が何らの根本的価値基準に基くものでないことのあらわれのように思われるのですが。
でも私は、全く派遣の是非が判断できません。
合衆国の行為が侵略であって肯定の余地がないことは明白。
しかし独裁政権の危険性も否定できず。
さらには悪化した状況に苦しむイラクの国民にも、「全世界の国民が等しく恐怖と欠乏から免れ・・・・」る権利があること。
そして「我らは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去・・・」することを決意している。
これらは憲法典の一部である前文に明記されている。
いったいどちらの価値が重要視されるべきなのか?
政権の果たすべき説明責任はこの明確な論理に基く価値判断であり、報道機関の責務はその判断基準を提示して国民そのものに考えさせることにあると犬福はおもうにょ。
「どう読むか、聖書」を読み終わったので、次の「書物としての新約聖書」に取り掛かる。
前者は、非常にいい本だったなあ。
信仰に根拠を求めることのない、研究事実のみに基く論旨展開。
そうでなくては、何らの普遍性を持ち得ないだろうし、理性的な人間の受け入れられるところもそこにしかない。
そういえば、一つよい単語を覚えました。
「護教的」、うん、まさに犬養氏は護教的な論理展開が多かった。
おおよそのところは万人遍在の理性知性に基いて話を進めるのに、結論だけ非合理が理性を超越している。
それにしても、なぜに信徒でない私がこれほど聖書の勉強をしているのだろうか。
やはり、非常に面白く知的好奇心を刺激するから、というのが最大の理由なんだろうか。


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