宗教、世界人類が平和でありますように

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先のスコプチサイトのお話。
長年疑問だった「世界人類が平和でありますように」。
この正体は、宗教法人 白光真宏会だったのですね。
ちょっと、納得。
それにしても、この様なウェブサイトを製作される方は本当に素晴らしいです。
素直に、敬意と賞賛を捧げたいところ。
ネットという媒体に始めて触れたころは、ゲーム情報というものが関心の中心だったような記憶があります。
最近は、ゲームサイトなるものにいささか(もしくはかなり)関心がなくなってきました。
自分の読んだ本の情報集めたり、関心ある分野のサイト見てたり。
ゲームそのものは今でも好きですが、流通する情報などどうでもいいやという感じ。
市販ゲームに関心ないのもその一因なのかも。
ちょっと、成長したのかな?
「書物としての新約聖書」はとてつもなく面白いです。
やはり、優れた学者は誰にでも分かりやすいすぐれた本を書くものだという原則を確認。
ハードカバーの700ページ8400円と少々お高いですが、そこから得られる理解を考えれば比べれば安きに過ぎる。

  • 新約著者(とくにパウロ)の偏見に満ちた様
  • マルコと他の福音書の相違、(「義」という概念など)
  • ヨハネ福音書の特徴、(歴史事実としては小アジアのグノーシスの人々に愛用された)
  • 新約正典化の経緯、(異端を排斥する点でのみ強く結合し、自身内部のさらに大きな見解の相違は無視するのが正統派)
  • 初期キリスト教の驚くべき多様性、(グノーシスなどの現在でいう異端が数量的にも多数を占めた)
  • ドグマの根拠のなさ、(三位一体の根拠はエラスムスの時代に聖書に挿入された)
  • 翻訳のいい加減さ、(原文ギリシャ語に忠実といいつつ、都合のいいように翻訳段階で聖書を改ざん) などなど。
    以上一例ですが、それらの学説上のほぼ通説的立場を占める見解(上記は筆者の見解ではない)を、その証拠資料や歴史共に詳細に解説してくれます。
    一般に言われるところの「キリスト教」なるものが、如何に事実の歪曲のうえに成立しているかがはっきりと分かります。
    汚濁にまみれようた現状のあり方を、学問的誠実さによって解明是正すること。
    そしてその方向性が、キリスト教という宗教勢力の内部から発生しているというのは、やはり尊敬に値する。
    カトリック教会そのものが、自身の歪曲の歴史を認め、そういう真摯な学問的聖書研究を奨励しているというのはすごいことです。
    それがやはり、普遍というものの持つ力。
    対するわが日本国といえば、あのカトリック教会よりも歩みがのろいなあ。


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