文化、映画「トロイ」

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夢の終わり。
私はここにいてはならないのではないだろうか。
10年余りをすごした地であるはずが、このような感情を抱いたのは何故だろう。
閑話休題。
渋谷の駅前で広告を見て、初めて5/23に「トロイ」の公開があることを知った。
昨年から製作中であることは知っていたものの、これほど公開が早かったとは。
実に楽しみにしている。
主演はブラッドピットさんらしい。
私は彼に好感を抱いているが、一体彼はどちらの役なのだろう。
アキレウスか、もしくはヘクトルか。
この「トロイ」はホメロスの叙事詩を初めとした、いわゆるトロイア戦役を題材とした映画らしい。
原作付の映画の場合、原作を知らない人が楽しめる作品とすること。
最近はこれが至上命題であるように感じるようになってきました。
まだ足も生えていなかったころの私は、このように考えていたものです。
「知らないやつが悪い。自身の無学を責任転嫁するな。」
ひどいですよね。
知識教養そのものは価値中立的。
それによって自身を立てて他者を差別するなら、むしろ害悪です。
今回の場合なら休日の貴重な時間を、2000円近くも払って映画を見に来てくださる方に、あまりに失礼というもの。
・・・・
そう理想論を述べても、実際のところ対象の拡大は内容の低下を招く傾向もあるのが否定できないものです。
素直に映画の宣伝の際に、このような告知を入れるべきでしょうか。
「原作のある程度の知識がない方は本編を理解できない可能性が高いです。」
一番実現可能性がなさそうな解決策でした。
しかしトロイア戦争なら、作りようによっては万人が楽しめるものとすることができるはず。
古代人の一大娯楽だった叙事詩ですからねー。
ということで、「トロイ」は大変に期待してます。
本日は「パッション」を見てくる予定。
否応なく対象を限定せざるを得ない作品ですが、それをどこまで普遍化して描いているかが一つの見所。
何でも「マタイ福音書」をベースとしている点で非常にユダヤ人からの反発が大きかったとか。
明日は感想を詳細に。


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