名盤紹介


ベートーベン、交響曲第9番ニ短調、作品125「合唱」

ヨハン・セバスティアン・バッハ、マタイ受難曲、BWV244

エンヤ、アイルランドの風

ダライアス外伝、ZUNTATA

Like a prayer、La isula bonita
Frozen、The power of good−bye、マドンナ



ベートーベン、交響曲第9番ニ短調、作品125「合唱」
ウィルヘルム・フルトベングラー指揮
パイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
1951年7月29日上演

いわずとしれた名曲です、ただこの録音は尋常ではありません。
最近はやたらと早い演奏が多いのですが、この録音ではフルトベングラーが地の底を引きずるが如きゆっくりとした演奏を聴かせてくれます。
これほどの支配力をオーケストラにもたらすというのはきっと並大抵のことではないのでしょう。
「こんなに素晴らしい第九は決して他に例がないし、今後もこれ以上の演奏が現れる可能性は極めて低い」
解説からの引用ですが、自分もそのとおりであると思います。
魂に響いてくるものがあります。
音楽雑誌の評価を見ても、並ぶもの無く首位に君臨しています。
録音が古く、ノイズも混じっているのですがそのようなことは全く問題ありません。
人類の生んだ文化の極み、そう思います。
現在、EMIから1700円で販売されています。
クラッシックに興味のない方も、是非ここからどうぞ。


ヨハン・セバスティアン・バッハ、マタイ受難曲、BWV244
カール・リヒター指揮
ミュンヘン少年合唱団
ミュンヘン・バッハ合唱団
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
1958年録音

受難曲とは何か、ご存じ無い方も多いと思います。
受難曲とはナザレ人イエスが、エルサレムで処刑されるくだりに曲をつけて歌い上げたものです。
直前の「マタイ」とは、新約聖書の「マタイによる福音書」の記述によっているという意味です。
(他に有名なものとしてヨハネ受難曲というのもあります。)
オペラのように、それぞれの登場人物が自分のセリフを歌い、状況説明も歌です。

このマタイ受難曲は演奏時間約3時間半と長大です。
聖書の文学性と、バッハの音楽、この両者が相まって素晴らしい作品となっています。
歌われている場面を想像しながら聞くと、本当に劇的です。

マタイ受難曲はバッハの最高傑作の一つといわれており、しかもこの録音はその中でも最高の名盤との誉れが高いものです。
指揮のカール・リヒターはバッハの指揮においては並ぶもののない人です。
彼は何度もマタイを録っていますが、その最高傑作がこれなのです。
「人類の至宝」とCDの帯に書いてありますが、ほんとそうですね。
テノールのエルンスト・ヘフリガー、アルトのヘルタ・テッパーの素晴らしい声。
群衆の声を歌う、凶暴なまでの合唱。
この曲のためにも、ドイツ語がわかるといいなって思うんです。
万人に受け入れられるものではないと思いますが、声楽曲や宗教音楽の好きな方には是非。


エンヤ、アイルランドの風

それなりに有名な人ですね。
彼女の音楽の特徴は、自分で50回60回と歌い、それを重ね合わせていることです。
従って、一人で歌っているにもかかわらず、合唱曲のように聞こえるわけですね。
また、全ての楽器を一人で演奏していることもあって、作成にとても時間がかかります。
だから新しいアルバムの発売は、4、5年に一度です。

で、このアルバム。
BBCのケルトのドキュメンタリーのサウンドトラックだったそうです。
(このアルバムは発売元が変わって現在は「ケルツ」というタイトルで発売されています)
彼女の曲の中で自分は一番好きです。
少なくとも1000回は聞きました。
自分は何かあるたびに、人にプレゼントとしてこのアルバムを配ってきました。
だから今までの5,6枚購入しているような記憶があります。

ちなみに、このアルバムの収録曲、先頃発売されたベストアルバムには入っていません。
あのベストアルバムはエンヤでも何でもありません。

安らかな気分になれる音楽です。
エンヤの曲って、ゲール語(ケルト人の言葉、エンヤはケルト人です)が多いです。
CDには英語の曲の和訳しかついていません。
そんなのいらないのに、ゲール語で何を歌っているのでしょうか。
気になるところです。


ダライアス外伝、ZUNTATA

なんのことはありません、サターンのゲームのCDロムです。
サターンのCDロムは素晴らしいことに、BGM部分がCD−DAであるものが多く、プレーヤーに入れるとそのまま聞けます。
(CD−DAとはCDデジタルオーディオの略で、要するに一般の音楽CDの規格名です)
で、このダライアス外伝。
ゲーム音楽の極致ですね。
ゲーム自体はほとんどやらないのですが、このCDは頻繁に聞きます。
うーんノリノリ。
ちょっと前まで、行きつけのゲームセンターには「ガンバード2」「19452」「ダライアス外伝」の3台が並んでいました。
「ダライアス外伝」の音が大きすぎて、他の2台の音はほとんど聞こえません。
でも、許せてしまうのです。
おかげで自分の中では、19452のBGMはダライアス外伝のそれになりました。
「ダライアス外伝」は今でも容易に入手可能です、しかも安い。
サターンを持っていない人にもおすすめしたいCDロムです。


Like a prayer、La isula bonita
Frozen、The power of good−bye
マドンナ

マドンナ、セックスシンボルといわれています。
しかしそれは一面的な見方であると自分は思います。
(ここでは自分がブロンド巨乳嫌いのロリスキーであることはおいておいて)
彼女の曲は宗教性を根本に持つ、深い思索的のものも多数あります。
とくに上に挙げたLike a prayer、Frozenは名曲だと思うのですが。
メロディーも素敵ですしね。

上に挙げた中で、La isula bonitaだけは毛並みが異なります。
曲名は知らないけれど、きっと誰でも聞いたことがあると思います。
なんだか、えっちいな雰囲気のいい曲です。
メロディーは幻想的、歌詞もいけてて
「昨夜、ペドロと恋に落ちたの。・・・・」
とラテン臭が漂ってきます。

一般論になりますが、自分は音楽においても、歌詞に重きをおきます。
洋楽は全般的に、歌詞が練り込まれているものが多いので、自分は好みです。



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