ウィズの諸法則
Wizardryの資料


死ぬほどこのゲームを遊んだけれども、ゲーム中での諸事象の決定過程についてご存じない方は多いと思います。
ゲームをクリアするには全く不要ですが、知識として知っていると面白いもの。
一応の実用性を含めて、それをらを紹介しようと思います。
経験則として認識している事象を改めて数式で理解することで、意外な驚きが得られるものと思います。 出典は「WIZARDORY LLYLGAMUN SAGA 公式ガイドブック」です。
こちらにはさらに詳しく書かれているので、興味を抱かれた方はこの名著を入手なさることをお薦めします。
以下の諸法則は、ウィズが最もウィズである初代三作(凶王の試練場、ダイヤモンドの騎士、リルガミンの遺産)におけるもので、主に初代を対象として議論を進めます。

ここでは、次の決定過程について紹介致します。


宝箱について


ディスペルの成功率
  1. 成功判定値=50+5*レベル−10*モンスターのレベル+職業修正値
    (職業修正値は、僧侶0,ビショップ−20、ロード−40)

  2. 成功判定値が5以下の場合は5とする

  3. 成功判定値が0から100までの乱数よりも大きければ、成功。
この式からは次の2点が導かれるます。
強力なモンスターほど解呪が難しい
レベルが同じならビショップやロードはクレリックよりも解呪能力が低い


レベルアップ時の能力値変化

  1. まず、25%の確率で能力値は変化しません。

  2. 年齢と0から130までの乱数を比較し、年齢が大きい場合には次の判定を行います。
    • 能力値が18の時は5/6、2未満の時は常に変化しません。
    • 能力値がヴァイタリティーの場合には常に下がります。
    • それ以外の能力値は、3よりも大きい場合に下がります。


レベルアップ時のヒットポイントの変化

  1. 現在のレベルの数だけ、ダイス(職業によって異なる)を振ります。
    • 戦士・ロード 、10面体
    • 僧侶・サムライ 、8面体
    • 盗賊・忍者・ビショップ 、6面体
    • 魔法使い 、4面体

    ただしこのダイスには、ヴァイタリティーによる修正が加わります

    • 生命力3  、−2
    • 生命力4〜5、−1
    • 生命力16 、+1
    • 生命力17 、+2
    • 生命力18 、+3
    ここで生命力が最低3(ひいては最高18)であるのには、恐らく次の理由があります。
    ウィザードリーはその起源をダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D、AD&D)というテーブルトーク(ボードゲームのようなもの)に持ちます。
    このゲームにおける、キャラクターの能力値の決定は6面体ダイス3回の合計値です。
    つまり最低3(1が3回)で最高18(6が3回)。
    従って3以下は意図されていないのであり、仮に3以下となっても修正値は3の場合と同じと見なすのでしょう。
  2. 職業がサムライの場合のみ、もう一度ダイズを振ります。

  3. このダイズの合計値が現在の最大HP以下の場合には、最大HPに1を加えます。
    最大HPよりも大きい場合には、最大HPを上記合計値まで引き上げます。

上の式から導かれることですが、生命力は常に18であるのが望ましいですね。
またこれによって転職後はしばらく最大HPが1しか上昇しない理由が解ります。
逆に言うならば、一度自分はメイジからビショップへの転職後に最大HPが一度に120増えたことがあります。


武器について

このゲームに登場する武器には、それぞれ固有のダメージ範囲が設定されています。
例えば、ロングソードは1〜8です。
何故このように大聞く変動するのかをご説明致します。
武器のダメージは、やはりD&Dに準拠するものです。
このD&Dは乱数の決定要因としてさいころを用いました。
4面、6面、8面、10面、12面、20面のダイスを使用したのです。
(おもちゃ屋さんにいって、手に取ってみられることをお勧めします)
つまり、ロングソードのダメージは8面体ダイス一回と決められていたのですね。
(8面体ダイス一回振ることを、1d8と記述します)
ゲームであるので、実際には存在しないダイス(3面体など)が用いられることもありますが、基本的にコンピューターはダイスを振って判定を行うという原則は守られています。

ダメージ範囲の他に、武器には命中判定、攻撃回数への修正値を持つものも存在します。
命中判定に修正があれば、敵に攻撃があたりやすくなります(判定式は後述)。
攻撃回数の修正値は、キャラクターの職業・レベルに関わらずその回数分の攻撃を可能とします。

しばしば「なになに」+1というアイテムが登場しますね。
この+1とは、基本となる武器「なになに」に命中判定・攻撃回数・攻撃がヒットした場合のダメージにそれぞれ1を加算するという意味を持ちます。
(実際はそう単純でもないですが)

村正ブレードに対する有名な言明として次のものがあります。
「村正を手にするものが、たとえレベル1のサムライであっても、巨人を一刀両断にすることができる」
村正はダメージ10〜50(5d10)、攻撃回数3です。
平均的にダイスがでたとして、30が3回でダメージ90。
ファイヤージャイアントのHP(15から92)を大きく上回るわけで、レベル1サムライでも一撃ですね。

武器の性能を少々紹介してみます。
武器名の後の数字はダメージ、括弧内は攻撃回数で空欄の場合は0です。

カシナートの安定した高ダメージと、圧倒的な村正の破壊力が目立ちます。


攻撃回数について

  1. 基本的に、装備する武器の攻撃回数がそのキャラクターの攻撃回数となります。
    (ただし武器の属性とキャラの性格は一致していないといけません)

  2. 職業修正値を上記の回数に加えます。
    • 戦士・サムライ・ロード、+レベル÷5
    • 忍者、レベル÷5+1

  3. 以上の値が10を超えた場合には、10とします。

この式から導かれることは、メイジ・シーフ・ビショップ・プリーストはレベルが上がっても攻撃回数は変わらないということです。


攻撃の命中判定
※ 本文書中、当該箇所は内容が誤っています。詳細は筆者は理解していないので、お手数ですが、2chのウイザードリースレ等を検索の上御参照ください。

基本的に、「攻撃スキル」という数値が、1から20までの乱数(20面体ダイズ)よりも大きければ攻撃は命中です。

攻撃スキルは、次の式によって求められます。
「攻撃スキル」=「モンスターのAC」−「ファイトレベル」+3*「モンスターのグループ」


アイテムの取得

(以上)

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