死ぬほどこのゲームを遊んだけれども、ゲーム中での諸事象の決定過程についてご存じない方は多いと思います。
ゲームをクリアするには全く不要ですが、知識として知っていると面白いもの。
一応の実用性を含めて、それをらを紹介しようと思います。
経験則として認識している事象を改めて数式で理解することで、意外な驚きが得られるものと思います。
出典は「WIZARDORY LLYLGAMUN SAGA 公式ガイドブック」です。
こちらにはさらに詳しく書かれているので、興味を抱かれた方はこの名著を入手なさることをお薦めします。
以下の諸法則は、ウィズが最もウィズである初代三作(凶王の試練場、ダイヤモンドの騎士、リルガミンの遺産)におけるもので、主に初代を対象として議論を進めます。
ここでは、次の決定過程について紹介致します。
宝箱について
ただしこのダイスには、ヴァイタリティーによる修正が加わります
上の式から導かれることですが、生命力は常に18であるのが望ましいですね。
このゲームに登場する武器には、それぞれ固有のダメージ範囲が設定されています。
ダメージ範囲の他に、武器には命中判定、攻撃回数への修正値を持つものも存在します。
しばしば「なになに」+1というアイテムが登場しますね。
村正ブレードに対する有名な言明として次のものがあります。
武器の性能を少々紹介してみます。
この式から導かれることは、メイジ・シーフ・ビショップ・プリーストはレベルが上がっても攻撃回数は変わらないということです。
基本的に、「攻撃スキル」という数値が、1から20までの乱数(20面体ダイズ)よりも大きければ攻撃は命中です。
攻撃スキルは、次の式によって求められます。
盗賊、(素早さ*6)%・・・最大95%
忍者、(素早さ*4)%
他の職業、(素早さ)%
つまり忍者の的中率は高々72%であり、信頼できないということです。
カルフォ(95%)の併用は必須といってよいでしょう。
(盗賊の場合でも併用するのが吉ですが)
罠はずし能力値=キャラクターのレベル−フロア数−7(忍者、盗賊はこれに職業修正値として+50)
罠はずし能力値が1から70までの乱数よりも大きければ、罠解除は成功です。
失敗の場合は、キャラクターの素早さを調べます。
これが1から20までの乱数(20面体ダイズ一回です)よりも大きいと、罠は作動しません。
小さい場合は、「罠に引っかかった」となります。
以上の式から解りますが、罠自体はどの職業であっても解除可能です。
「罠はずし能力値>70」となれば確実に罠を解除できる訳ですから、次の不等式を解くとそのレベルが求められます。
レベル−10(最深部)−7>70
レベル>70+10+7
レベル>87
つまりレベルが88あれば、いかなる職業であっても確実にトラップを解除できます。
従ってパーティーにシーフがいなくても、カルフォを用いることで確実に宝箱を開けられるというわけです。
ディスペルの成功率
この式からは次の2点が導かれるます。
(職業修正値は、僧侶0,ビショップ−20、ロード−40)
強力なモンスターほど解呪が難しい
レベルが同じならビショップやロードはクレリックよりも解呪能力が低い
レベルアップ時の能力値変化
レベルアップ時のヒットポイントの変化
ここで生命力が最低3(ひいては最高18)であるのには、恐らく次の理由があります。
ウィザードリーはその起源をダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D、AD&D)というテーブルトーク(ボードゲームのようなもの)に持ちます。
このゲームにおける、キャラクターの能力値の決定は6面体ダイス3回の合計値です。
つまり最低3(1が3回)で最高18(6が3回)。
従って3以下は意図されていないのであり、仮に3以下となっても修正値は3の場合と同じと見なすのでしょう。
最大HPよりも大きい場合には、最大HPを上記合計値まで引き上げます。
またこれによって転職後はしばらく最大HPが1しか上昇しない理由が解ります。
逆に言うならば、一度自分はメイジからビショップへの転職後に最大HPが一度に120増えたことがあります。
武器について
例えば、ロングソードは1〜8です。
何故このように大聞く変動するのかをご説明致します。
武器のダメージは、やはりD&Dに準拠するものです。
このD&Dは乱数の決定要因としてさいころを用いました。
4面、6面、8面、10面、12面、20面のダイスを使用したのです。
(おもちゃ屋さんにいって、手に取ってみられることをお勧めします)
つまり、ロングソードのダメージは8面体ダイス一回と決められていたのですね。
(8面体ダイス一回振ることを、1d8と記述します)
ゲームであるので、実際には存在しないダイス(3面体など)が用いられることもありますが、基本的にコンピューターはダイスを振って判定を行うという原則は守られています。
命中判定に修正があれば、敵に攻撃があたりやすくなります(判定式は後述)。
攻撃回数の修正値は、キャラクターの職業・レベルに関わらずその回数分の攻撃を可能とします。
この+1とは、基本となる武器「なになに」に命中判定・攻撃回数・攻撃がヒットした場合のダメージにそれぞれ1を加算するという意味を持ちます。
(実際はそう単純でもないですが)
「村正を手にするものが、たとえレベル1のサムライであっても、巨人を一刀両断にすることができる」
村正はダメージ10〜50(5d10)、攻撃回数3です。
平均的にダイスがでたとして、30が3回でダメージ90。
ファイヤージャイアントのHP(15から92)を大きく上回るわけで、レベル1サムライでも一撃ですね。
武器名の後の数字はダメージ、括弧内は攻撃回数で空欄の場合は0です。
カシナートの安定した高ダメージと、圧倒的な村正の破壊力が目立ちます。
攻撃回数について
(ただし武器の属性とキャラの性格は一致していないといけません)
攻撃の命中判定
※ 本文書中、当該箇所は内容が誤っています。詳細は筆者は理解していないので、お手数ですが、2chのウイザードリースレ等を検索の上御参照ください。
「攻撃スキル」=「モンスターのAC」−「ファイトレベル」+3*「モンスターのグループ」
戦士・ロード・サムライ・忍者の場合は、レベル÷3+2
その他は、レベル÷5
恐らくですが、HP決定の際のヴァイタリティーの場合と同じく以下であろうと思われます。